利益供与

防衛省守屋氏の話になって、利益供与の件になった。

その人によれば、昔役人だった頃、

業者の人に、その後の人生の指針になるような、

言葉というか精神を教えられたのだという。

国民のためになることなら敵を作ってもいいとか、

そんなようなことらしい。

結局、あまり出世しないで外に出た。

まあ、そうは言っても、世間から見ればたいしたお偉いさんだけれど。

それは今から思えば、ゴルフよりも、

米国大学への推薦状よりもありがたかったけれど、

無論、立件されるような利益供与には当たらないといっていた。

利益供与という場合の、「利益」という言葉の意味が、

特殊に限定されているのだろう。

法律家はどのように限定しているのだろう。

あなたなら、人生の教訓と、ゴルフと、どっちが大きな利益ですか?

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大学への推薦状というものも、

考えてみれば小さなもので、

「一所懸命勉強しなさい」と言ってもらったほうが、

長い人生で見て、大きな利益供与だったような気がする。

第一、そんな人の推薦状が有効な大学院って、行きたいですか?