パキスタンの皆さんへ

大変なことですね

貧困のこと、教育のこと、いろいろとうまくいかないのも、

聞いています。

しかし日本では、年金問題というものがありまして、

国民が真面目に払い続けた年金の記録が

分からなくなってしまっています。

一部はどうも、年金の役人や、代理して徴収した市町村の役人が懐に入れてしまったようです。

その人たちの罪を問うといっても、

時効でもあり、実質的に罰を受けたとかで、

大目にみる動きがあります。

もちろん、なくなってしまった年金が出てくるわけではありません。

記録はいい加減で、誰がいついくら払ったのか、分からないというのです。

日本語では、役人に泥棒という言葉を使わない習慣です。

でも、泥棒という以外に、言葉がありません。

このことについては、担当の大臣も、総理大臣も、また無責任です。

3月までに終わると言った覚えはない、

終わればいいなと思って努力すると言っただけだとか。

公約と言うほどのものかなとか。

何度もテレビで流れるのです。

話している人も、

流している人も、

聞いている人も、

ぼんやりしているのだと思います。

神様のいない世界はこんな風ですよ。

パキスタンに比較したらぬるいですね、ぬるすぎる。

国民はただひたすら我慢しています。

暴動も起きません。

担当の役所の人は、平気で生きているのですよ。

他ならない、この日本で。

担当大臣や総理大臣を辞めさせる動きもありません。

パキスタンの皆さんとの大いなる違いに驚きます。

パキスタンの皆さん、殺人はいけません。

日本の皆さん、テレビ画面で怒ってみせるだけではなくて、

法律的に有効な行動を起こさなくてはなりません。

でも、どうか、パキスタンの皆さん、

殺人とリンチと死刑は、考え直してください。

え? 日本では、誰を殺したら世の中がよくなるか

分からないだけだろうと?

んー、そうですね、無責任の連鎖と言うような、よく分からない言い方もあるけれどね、

よく考えてみないとね、

いけないんじゃないかな、

みんなでね、ひとりの問題じゃないかもしれないからね、

わたしがした約束でもないしね、……

公約っていうのは、一体なんだろうねぇ……

(福田総理風)。

パキスタンの皆さん、日本人は豊かだから、

店に行けば食べものもあるし、

病院に行けば薬もあるのだろうと、

思うかもしれません。

幸せじゃないかと。

でも、日本では、ただのものはひとつもありません。

自爆テロはしませんが、

病院に行けずに、ひとりで寂しく死んでいくお年寄りがいます。

なぜ助けてもらわないんだって?

ゴルフで遊んでいる連中はどうなんだって?