麻酔科は独立に不向きな診療科であることから、
医業資本家になれない者の弱みが現前した、
というのが本音かもしれません。
フリーランス化というよりも、
無産市民化という言葉が向いている気がします。
こういう意見があるくらいですが、いままでは、
どこかの薄給の病院にの属し、その上で割りのいいアルバイトをして、
生活を維持してきました。
麻酔下の独立は、ペインクリニックという感じなのですが、
それでは経営が成り立たない場合が多いわけで、
医業資本家への道は険しいようです。
結局、病院にアルバイトにいきます。
その場合、公務員時代には、いくら働いても定額なのですから、
そんな仕事はやめて、連日アルバイトだけにしようと発想します、
すると自分がまず開業して、病院とクリニックが契約を結び。
クリニックの社員である自分が仕事をして、
お金は病院からクリニックに、そして、クリニックから給与与所得して、
個人に支払われます。
雇用契約ではなく、業務委託契約によって、
打開とようというわけです。
それがもともとの発想です。
1件の麻酔についていくらと病院とクリニックが契約するのです。
そのような形の、麻酔科開業だと大雑把に聞きました。
いままでの「開業」の発想とはずいぶん違います。
そうすれば医師の派遣業のようですが、医師派遣行は禁じられています。
いずれにしても、彼らの生活基盤は弱いものといわざるを得ません。
契約関係が安定しない。病気になったらどうするか。
多分見のような形の仕事は、医師法は想定していなかったのではないか。
財産基盤を持たないでも出来てしまう
麻酔科というものも特殊なのですが、
いずれにしても、
医療はますます融解しつつあります。
何の保証もないそのひ暮らしに近い存在です。