お相撲さんが土俵に上がるとき、
呼び出しがある。
病院でも呼び出しをする。
一日に何度も人の名前を呼んでいる。
節をつけてはいけない。
小さな声でもいけない。
大きすぎてもよくない。
最近は「○○様」と呼ぶ場合があるが、
わたしは昔の人なので、昔流に、「○○さん」と呼んでいる。
単なる習慣である。
相撲の呼び出しは呼び捨てである。
Hamada
Yamada
Kamada
など、どれも、「Amadaさん」と聞こえるような気もする。
最初の子音は薄く飛んでいるように思う。
イントネーションに迷うこともある。
浜田と山田はイントネーションが違うので、
最初の子音が弱くなっても、区別できる。
山田は最後が上がる。
浜田は下がる。
入れ替えると、確かにおかしい。
ハマダの感じでヤマダと呼ぶと、なんだか脱臼した気分だ。
しかしこれは地方で違いが大きいと思う。
日本語の表記は、イントネーションを指定しないからだ。
日本語といわず、どこの言語でもだいたいそうだけれど。
しかしイントネーションは音楽的要素としては大切なので、
詩を意識するときは頭の中でただ一通りの発音をしている。