まぜこぜ啄木

函館の青柳町こそかなしけれ
友の恋歌
矢ぐるまの花

石川啄木

これをうちの親は

青々と柳目に見ゆ青柳の柳目に見ゆ泣けと如くに


いろんな歌をまぜこぜにして子供に教えていた。
教えていたわけではないが、
つぶやいているのを聞いて覚えてしまった。
いまでも覚えている。

やわらかに柳あおめる 北上の
岸辺目にみゆ なけとごとくに

これが本物。

まぜこぜ啄木の奇妙な反復と重複は、
なぜか心に残っていて、いまでも思い出す。

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若きツタンカーメン王の棺に、王妃アンケセナーメンが供えたのがヤグルマギクなのだそうだ。