NHK 日本の、これから「止められますか 地方の衰退」-第1部-

地方はどれだけ衰退してもいいのか
という議論らしい。
 →衰退したところに住みたくないなら、東京に来ればいいじゃないの、とのご意見あり。
 →お金があればいくらでも手厚くしてあげたいけれど、お金がないんだから仕方ないよね、誰にがまんしてもらう?という手順になる。
 →僻地にお医者さんがいなくなった。今後、僻地医療を誰がどのような仕組みでになうのか、議論されている。この一点だけでも、すでに、最悪の事態である。


グローバリゼーションの中で、東京でさえすでに、
中国やインドの大都市に比較して「負け組」だとの発言があり。
  →仕方ないよ。アテネとかミラノとか、そんなイメージでいいんじゃない?


東京を支えているのは地方だとの意見あり。
  →だんだんそうでもなくなっていて、東京を支えているのは中国の田舎だったりする。


もちろん、地方も健全に発展すれば一番いい。
それができない場合に、予算の配分をどうするのか、
将来の計画をどうするのか。
 →それはどんなふうに決まるのかと言えば、選挙だ。選挙制度の中身だ。


放任しておけば弱者にとってつらいことになる、
その行き過ぎの部分については、政治が補完する、
それが従来の政治だっただろう。
 →再び福祉国家のビジョンを採用するか、どうか。福祉国家は社会主義的ビジョンに通じているわけで、あまり流行ではない。しばらくすれば揺り戻すだろうけれど。そのしばらくはまだまだ先のようだ。


大都市と地方のことについては、
強制的なローテーションでもしないと、
調整はできないだろうと思う。
 →今後ますます固定化するだろう。政策決定権のある、実質的な支配層と、そうでない人たち。


コンパクト・シティの話。
駅前に住宅も諸施設も集中するように行政が誘導する。
 →根本的ではないが、とりあえず分かりやすい。でも問題は日本全体の沈没なのだ。


そもそも、まず都市整備に税金を使い、
そのあとで地方に税金を使うという順番だったのに、
地方の番になったらもうお金がないと言いだして、
都市部に住んでいる人たちは、
いまさら地方に投資は必要ないよと言い出した、
なんていう感じの意見もあったように思う。
 →そんなこと言っている間に、中国がいいところをみんな持っていくよ、と恫喝しているのだ、自由競争派は。


だって労働人口が激減するのだから、
国の風景も変化せざるを得ないのだ。
お年寄りが増えるのだから、
それなりの国になるしかないのだ。