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私たち日本人が1年間に食べるお肉(牛・豚・鳥)は約300万トン。だれもが毎日のように食べている膨大な量のお肉。でも、そもそもお肉になる家畜は、どこで生まれ、どのように育てられ、どうやってパックに詰められてお店に並ぶのでしょう?本作は、そんな私たちの生とは切り離せない「食物」を産み出している現場の数々を描いたドキュメンタリーです。世界中の人の食を担うため、野菜や果物だけでなく、家畜や魚でさえも大規模な機械化によって生産・管理せざるをえない現代社会の実情を、オーストリアのニコラウス・ゲイハルター監督がおよそ2年間をかけて取材・撮影しました。
本作を観ると、現代の食料生産工場の生産性の高さに驚愕するとともに、私たちが生きることは他の動物たちの生命を「いただく」ことに他ならないことだと、改めて実感させられます。
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前ページでご紹介したように、食料は世界規模でみると、決してあり余っている訳ではありません。本作をご覧になると、どのようにして日々の食事が作られているのかがお分かりになるでしょう。ただ、本作をはじめて観た方は、驚くかもしれません。なぜなら、この映画には、あまり詳しい説明やナレーションが出てこないからです。でも、それはただ不親切な訳ではありません。監督のニコラウス・ゲイハルターからの私たち観客への挑戦なのです。映画を観ていく内に、まるでクイズのように仕掛けられた監督からのメッセージに気づくことでしょう。
しかし、そうは言っても、いきなり観てしまうと戸惑ってしまうかもしれませんので、次ページでは「いのちの食べかた」をもっと面白く観るヒントをお教えします。
しかし、そうは言っても、いきなり観てしまうと戸惑ってしまうかもしれませんので、次ページでは「いのちの食べかた」をもっと面白く観るヒントをお教えします。