カラヤン生誕100年とのことで、
TOKYO MX TV でムターとのバイオリンコンチェルトを流している。
思いっきりハレーションを起こしていそうな
画面と音楽なのだが、
とてもよくて、ついつい見てしまった。
この脂身は真似できない。
ベルリンフィルとカラヤン、
そして、あの、
アンネ・ゾフィ・ムター。
エロスとはこれだ。
55歳違いというが、
二人の間にエロスが溢れている。
そこここに溢れているのアジア女たちの映像が
何をしていようと、
そんなものはエロスとは無縁のものだ。
ただみすぼらしくて、ただ子どもだ。
ムターは四季を録音していて、
そのCDカバーが変わっている。
脂ののったフェロモン充満の写真で、
ついつい買ってしまったのだった。
買えばずっとCDの棚にあるので、
自分の馬鹿さ加減を見せつけられることになる。
しかしジーンズ姿がまた素敵である。
それは、男のすべてを捧げたくなるほどの、エロスである。
http://www.universal-music.co.jp/classics/artist/mutter/uccg70004/mutter_uccg70004.html
「規模の大きな80人のオーケストラと演奏すれば華麗な効果があがりますが、微妙さはあまり表現できません。繊細な白金細工のようなタルティーニの音楽や、さまざまな楽器のあいだにきらきら応答が感じられるヴィヴァルディの音楽、そしてこの2人の作曲家の素晴らしい自発性や、細かい装飾に秘められた音で描かれた絵のような喜びを表現するのに、交響楽団だとロールスロイスで田舎の細い道を走るような感じになります。それに比べて、室内楽の小さな紙の舟はみごとにバランスのとれたテクスチュアが、確実に緊密な気分を実現し、はじけるようなウィットの感覚にあふれた応答を可能にしてくれるのです。」~ ムター ~
タルティーニのバイオリンソナタ集は、
「悪魔のトリル」を含む、とても素敵な曲集。
一日も二日も繰り返していることがある。
http://www.universal-music.co.jp/classics/artist/mutter/mutter.html
一時話題になった
フジコ・ヘミングの場合には、
音楽はいいと思ったけれど、
買わなかった。
このあたりについてはとても分かりやすいのだ。
あの人にエロスはないでしょう。