鳩山氏と冬柴氏

文字にして採録するので、不正確かもしれないが、前後を省略することの問題もあるが、
「関係者に不快な思いをさせたとすれば、謝りたい」
と鳩山氏は語る。

「関係者に不快な思いをさせたとすれば」という言葉は、
どんな気持ちなのか、共感がが難しい。
理解できない。

国土交通省は問題山積。
1.
米軍住宅がたった8棟で、28億2千万円という佐世保道路の問題。
2.
『みちぶしん』(ふるさときゃらばん)というミュージカル。3年間で85箇所、5億2千万円の道路特定財源からの出費。03~05年で約80回の実施。費用の大半は、会場費で、毎回300~1000人が無料で鑑賞したという。
冬柴氏は、
「適切だと思っていたが、支出が課題だとの指摘であればやめる」
との答弁を国会で残している。
3.
『みちフェスタ横浜2007』は株式会社エム・シー・アンド・ピーと840万円随意契約。「横浜国道劇場紙芝居」とか「道路を守るラジコンゲーム」などをやっている。
4.
『みんな大集合、道の日キャンペーン酒田』は鶴岡会場とあわせて山形アドビューと796万6000円で随意契約。「セグウェイ試乗会」「ワンワン大サーカス」などをやっている。
5.
『道路フェア2007』は仙台で、株式会社河北アドセンターと614万2000円で随意契約。「人力車体験乗車」とか歌や踊りを披露している。『道の日キャンペーン』とかイロイロやっている。
6.
イベント尽くしの国土交通省の答弁は、道路建設費にビルトインしていて区分経理していないから、経費を把握出来ていないという。
まさかね。
7.
既存の道路計画については、国会で否決されたわけではないから、見直すつもりはないと冬柴氏が答弁。
8.
ここまで国土交通省の操り人形になって、顔をテレビに露出していることを、どう思っているのだろう。
9.
わたしはむしろ、そのような原稿を書く、国土交通省の役人がどんな顔をして答弁するものか、見てみたい。人間観察のいい機会になる。

鳩山氏にしても、冬柴氏にしても、「不適切とすれば」とか「支出が過大だとの指摘であれば」というわけで、不適切とか、過大であるとかの判断は、誰か別の人がすることとの含みを持たせているようだ。
責任を回避している。
国会とか委員会とか、都合のいい諮問委員会とかが決定することで、自分は大臣としてその意見に従うだけだとの態度である。
波と尾ましは、弁護士のの数を減らせという件については自分の意見としていったくせに、
この問題に関しては、急に、大臣という「機関」になってしまって、
はんこを押す機械になってしまっているようだ。
特に彼の場合は、死刑執行のはんこだけれど。

冬柴さん、あなたは、『みちぶしん』(ふるさときゃらばん)というミュージカルに3年間で5億2千万円の道路特定財源からの出費があったことについて、過大かどうか、毛だかどうか、判断ができないのですか?
「適切だと思っていたが」という言葉は、冬柴個人としては適切だと思っているということなのですね?
しかし、国会が決定して、「支出が過大だ」というなら、決定に従い、はんこを押して、ミュージカルをやめるというのですね。

たしかに記憶しておこう。
そして公明党選出国務大臣の言動ファイルを作ろう。

鳩山氏や南野氏のファイルは大傑作として、残る。
冬柴ファイルも超傑作として残るはずだ。

個人の良心と組織の歯車の矛盾という問題は
語りつくされつつ、なおも繰り返される問題だ。

冬柴さん、心が痛んでいるのなら、国民に向けて、語りかけてください。
受け止めます。

*****
それにしてもまた、ミュージカルというのも、聞いてあきれる。
失業対策としても、筋が悪い。
費用対効果から刷れば圧倒的に映画をつくるべきであり、
DVDでは配布すべきである。
娯楽を提供しようというのなら、
義経でも忠臣蔵でももっとましなものがあるだろう。
わけが分からない。

共産主義洗脳に懸命だったソ連でもこんなバカなことはしなかった。
崩壊したソ連でさえ。

中国は?
中国はやっていそうな気もする。
アジア的官僚主義の考えることは似てくるのだろう。