裁いていはけない。

裁いていはけない。

正しさは幻想である。
あるいは、
正しさは一時的で地域的である。

しかし便宜として、罪は必要である。
便宜として意識する限りで。

どのような刑罰が適正であるかも、
定かではない。
一応、取り決めているだけだ。

世俗の罪と宗教の罪が重なることが便利でもあり不便でもある。
あるひとたちを苦しめ、
あるひとたちを盲目にしている。
いっそこころが盲目になれば、
不安なく生きているようだ。