簡単に言うと、
国際決済に使えお金をどうしているかということで、
昔は、本当の、金、
次にドル。
なんとなく次はユーロじゃないかといわれている。
中国が変動相場制に移行すれば、
元も20年後には可能性がある。
円は、やはりローカル。
産油国が、油で儲けたとして、そのお金をどのように運用するかといえば、
やはり一定程度ドルを保有するしかないのではないかといわれる。
政府系ファンドというものがどう動くか考えれば、
やはり、ドルが中心に存在しているだろうという。
アメリカには技術力もあり、軍事力もあり、結局のところ、まだまだしばらくは、
基軸通貨だろう。
しかしだんだん金利が低下してくるし、
持っていて楽しい通貨ではなくなってくる。
アメリカ国債の人気も落ちてくる。
CO2が基軸通貨になりうるという、
おもしろい議論がある。最初に「金」が基軸通貨であったように、
「CO2」排出量枠を売買するのだから、基軸通貨としてどうかという話で、
なかりおもしろい。
経済活動をさかんにすればそれだけ
CO2排出枠を買わなければならないわけで、
過度の成長に抑制がかかる。
経済が停滞すれば、
CO2枠があまり、それを売って、資本金にできる。
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そもそも基軸通貨とくう考え方が、
一国のヘゲモニー、パックス・アメリカーナの感覚から出てきているのであって、
ネットワーク時代というものは、
覇者がいない、
管理者もいない、
平等で自由なプレイヤーの交流する場所なのだと考えれば、
機軸通貨という考え方そのものが、なんとなく、
マイクロソフト的で、グーグル的なのである。