時々批判されることだが、
グーグルも実は、まったく、ネットワーク的ではない。
検索語彙に関して、まったく、非民主的に、独裁的に、順位が決定され、
上から順に表示される。
順位を上にすることを商売にする業者まである。
徹底的に金もうけにするのだから、本当にあきれる。
*****
とまあ、こんなことを書いた人がいるのだが、
自分で実証できる範囲では、たとえば、
「新橋」+「心療内科」をグーグルかヤフーで検索してみる。
そこになにがどういう順番で表れるか、見る。
わたしは担当者として、Smapgの各人の書き込みの頻度や閲覧の実際を把握しているので、
検索特有の「歪み」を知ることができる。
*****
どの人がどれだけ広告にお金をかけているか、
だいたいの推定もできる。
やっぱり言えることは、
グーグルもヤフーも、かなり拝金主義的な広告媒体であるということだ。
内容がいいものでも、更新回数の多いものでも、ない。
医院の広告は結局、国民の支払っているお金であるわけで、
どうかと思う。
お医者さんということで、あれこれ経費を上乗せして、
国民医療費に癒着している業者もいる。
電柱や駅看板に医院の広告は少なくない。
地方・過疎地に行けば行くほど、多いと思う。
それもこれも、結局は、医療費の一部である。
*****
大病院の事務部門の能率を問題にするなら、
やはり問題がある。
サボっているというのではない。
ぎりぎりまで働いているのは知っている。
ただ、あまり効率的ではない。
しかし、非常に効率的な事務能力のある人は、
やはり別の企業で働くべきで、
医療部門は、事務能力はほどほどでも、
感情能力の高い人が働くべき場所である。
*****
何かを調べたいとき、
資本主義的検索しかできないのは、
非常に資本主義的事態である。
グーグルとアマゾンとマイクロソフトの提示する資本主義。
検索できないことはないが、
その前に目障りなノイズをたくさん見せられることになる。
中国が非常に中国的ネット規制をしているのと、
ほとんど違いはない。
ネットワークの特性をグーグルと別の方向で生かして、
意外なもの同士を関係付けたり、
異質な物事の内的な構造の同質性を発見したり、
あるいは逆に、表面的には似ていて、内的特質のまったく違うものを発見したり、
そのようなことができればいいのだが。
今のままでは、検索をして一覧表が現れても、
テレビをボーっと見ていて、
コマーシャルを順番に見ている人と、
あまり変わりはないようだ。