それは単に執着であって愛ではない

その嫉妬は愛とは呼べない、
愛がなくて、ただ単に嫉妬している、
むき出しの所有欲である。
世間ではそれさえ愛と呼ぶだろうか。
執着。

こどもは、遊び飽きたおもちゃに見向きもしないくせに、
兄弟がそれを欲しがると、
所有を主張する。
そのようなものだろう。

それを愛とは言わない。
愛のない嫉妬である。
わたしはそう思う。

しかしまた、別の人にいわせると、
それが愛なのよ、とのことである。
わたしとは考えが違う。

誰の人生をも貧しくしているだけではないか。
そんなものは愛ではない。
所有権の主張だけである。

自分が愛に生きられると思ったら、
愛を探して育てればいいだろう

他人を虫ピンで止めて昆虫採集の蝶のように扱うのは
エレガントではない