ジェトロ 南アフリカ共和国国・地域別情報より
国内各地で停電が問題となっている。過去十数年、設備投資が控えられた結果、最近の急速な電力需要の拡大に発電・送電能力が追いついていないことが原因の1つである。国営電力公社エスコムでは急増する電力需要に対応するため、休止中であった3ヵ所の石炭火力発電所(合わせて発電能力3,800MW)の再開作業とともに、西ケープ州に新たに2つのガス火力発電所(合わせて同1,000MW)を建設している。一方、政府は独立系発電事業者(IPP)による発電所建設も進めているが、いずれも操業開始は来年以降の予定である。南アフリカ共和国は近隣諸国へも電力を供給しており、近隣諸国の経済成長への影響も懸念されている。
日系企業進出状況:
企業数:71社
企業名:2006: 矢崎総業(南ア自動車部品メーカー株式25.1%の取得),いすゞ(ゼネラル・モーターズとトラック販売会社設立),住友商事(鉄鉱・マンガン鉱など資源会社の株式20%取得),日本特殊陶業(自動車部品工場設立)
2005: デンソー(カーエアコン生産会社の株式取得),トヨタ自動車(追加投資),北越製紙(チップ加工会社への少数資本参加),トヨタ紡織(シート・ドアトリム生産),トヨタ合成(エアバック製造),阪和興業(フェロクロム),住友商事(ニッケル生産), 豊田通商(自動車用鋼板加工)
2004:日本ガイシ(追加投資)2003年:三菱化学(アクリル酸エステル等生産・販売)、2001年:住友化学(オルクソクレゾールノボラック生産)、2000年:トヨタ自動車(自動車ローン)、トヨタ自動車・キャタラー工業(触媒生産)、本田技研工業(四輪車、二輪車、発動機販売)
備考:企業数は外務省「海外在留邦人数統計(平成19年版)」に拠る
在留邦人:
人数:1,238人
日本人が乗っているメルセデス・ベンツ Cクラスの右ハンドル車の製造・出荷は南アフリカ。
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外務省安全情報によれば、
(1)南アフリカは世界でも有数の犯罪発生率の高い国の一つです。南アフ
リカでは、比較的簡単に銃器を所持できるほか、違法な銃器が犯罪社会
に氾濫しています。外国人に組織された犯罪シンジケートの活動や貧困
層の増加、周辺諸国からの不法移民の流入等のため、犯罪は都市部及び
その周辺地域に集中しています。
(2)因みに、ヨハネスブルグやプレトリア等の都市部では、武装強盗、強
姦、窃盗等の犯罪が多発しており、レストランや一般の住居等が武装強
盗に襲われる犯罪が増加傾向にあります。また、ヨハネスブルグのダウ
ンタウン地区に立ち入った邦人旅行者に対する強盗被害も頻発していま
す。
(3)低所得者の間には、好転しない失業率や労働条件等への不満が潜在的
に存在しているため、各種労働団体が行うデモやストライキでは、参加
者が暴徒化する傾向にあります。このため、当局による取締りも厳し
く、2007年6月に南アフリカ公務員組合が賃上げを求めて1か月間の長期
ストライキを決行した際に、公立病院前でのデモ行為を鎮圧するために
催涙弾や放水車が用いられた事例があります。
エイズの蔓延によって、2010年までに国民全体の平均寿命は40歳以下に低下すると予想されている。感染経路として成人は性交渉による感染が多く(異常な犯罪率の為に強姦での感染も少なくない)、子供は母親から胎児の時にうつされていることが多い。
殺人、強盗、強姦、強盗殺人、麻薬売買などの凶悪犯罪が昼夜を問わず多発している。殺人に限っては未遂を含め111.30件/10万人と日本の約110倍となっている。凶悪犯罪においても、軒並み世界平均件数と比べて異常に高い犯罪率となっている。
強姦発生率についても123.85件/10万人(国連薬物犯罪オフィス(UNODC))となっており、世界最悪の発生率(日本の約123倍)である。強姦については、未発覚案件も多数存在する事が予想され、潜在的な発生率は更に高いと思われる。
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わずかに明るいニュースは、2010年に、FIFAワールドカップが開催されることが決定していること。
金利が高いので、FXなどでも、南アフリカランドは人気があるらしいが、かなりのリスクなのだと覚悟する必要がある。国債も販売されている。
国内各地で停電、強姦の多発、さらに強盗、殺人というから、かなり大変。部族対立によるテロの危険もあるらしい。
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(イ)交差点で停車中に助手席側窓ガラスを割り、座席においてあるバッ
ク等を強奪する「スマッシュ・アンド・グラブ」が多発していますの
で、車のドアは必ずロックし、助手席等外部から見える場所にバッグ
やウエストポーチ、貴重品等を置かないでください。ちなみに、女性
一人での運転は被害に遭いやすい傾向にあります。また、ヒッチハイ
クしている者は乗せない、暗闇では停車しない等の注意も必要です。
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国債などを通じて、こういう国に投資すると、そのお金は誰にどのように使われるものなのだろう。
また、FXなどでの取引の利益は誰が吸い上げているのだろう。