過食症にもタイプがあって、
ひとつは、帰りに疲れて、コンビニによって、
お菓子とチョコとな度を買い込んで、部屋にこもるというタイプだ。
いったい帰って、そのあと夜中に買い物に出るという人もあるし、
家族のいる人では、家の冷蔵庫を空っぽにしてしまうという人もある。
コンビニに行けばほっとするという。
年配のお医者さんもそう言っていた。
おでんのにおいがしたりして、家庭よりも家庭だという。
食べたいものだけが並んでいる。
大スーパーに行ってセレクトすることはもう考えていないらしい。
そしてコンビニにある商品はどれも高カロリーで、
保存料その他の点で疑わしいもので、
これから妊娠出産をしようという人なら、
少しだけ控えた方がいいようなものが多い。
いずれにしてもそれは吐いてしまうわけだけれど。
それにしても、それを買うときは、食べるときとは違う心理状態のはずだから、
買うときにはブレーキが利きませんかね、とたずねると、
充分に分かっているのだが、どうしようもないのだという。
たしかに、どうしようもないから、夜中に食べるのだ。
夜中に食べるのは、ひとつは、遅寝遅起きの固定化がある。
またも夜中に食べるのは、不安と孤独が夜中に高まるからである。
いずれにしても、コンビニというものが、病気のあり方を変えた典型例だと思う。
お酒の自動販売機がアルコール症を増やしたみたいに。