チベットのデモ

ラサ市内のチベット寺院の周囲に多数の僧侶の遺体。

8月の北京五輪に向けて国際社会のチベット支援が拡がることへの期待があるとみられる。

米ホワイトハウスのフラトー副報道官は事態に「遺憾の意」を表明。

米国務省のマコーマック報道官は武力による鎮圧をせず、「自制した行動」をとるよう申し入れた。

ダライ・ラマ14世は「中国指導部に、武力の行使をやめるように求めると」声明を出した。

1989年ラサ暴動では軍や武装警察が市民に向けて発砲。死者16人、負傷者100人以上。

今回は少なくとも14人死亡、負傷は100人以上。

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以上が朝日新聞の伝えるチベット。
戒厳令に至るとの噂。

中国指導部は、
貧富の格差解消
教育の機会の平等、
幹部の腐敗の一掃、
に取り組んでいる。
一方で、
「チベット独立阻止」で一貫して動いている。

EUは「強い懸念」を表明。
イギリスのブラウン首相が
逮捕者の釈放、
双方の対話、
人権の尊重、
をEUとして促すよう求めた。

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アメリカが中国に自制しろと。
アメリカは国外に派兵、
チベットは中国に属する自治区である。

イギリス首相はEUに求めるのか。

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中国のような巨大な組織で強力すぎる統治を継続するのはそもそも無理なのだろうと思う。
教育が浸透すれば、当然独立への意志は強まる。
歴史の必然的過程だろう。

もっと独立性を高めてもいいから、
通貨管理とか、面倒なことは中国に任せて、
結局、自治区のままでいいかと、
収めたい気もする。

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中国指導部のある個人の立場になってみれば、
結局権力闘争の道具でしかないような気もする。
引き下がれば、あとで批判される。
強硬策で鎮圧すれば、あとで賞讃される。
妥協することは、自分と、自分の子分たちの将来を閉ざしてしまうことだ。

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チベットのダライ・ラマへの信仰は一種独自のもので、
仏教というのでもない、
特殊形である。

そもそも共産党にとっての宗教というのは、
特殊な天敵である。