ミラノも京都もつまらないといわれて、
わたしには現実逃避のあてがなくなった。
結局、ここの、この生活しかないのだ。
そして年老いて朽ち果ててゆく。
ただそれだけのことだ。
わずかに慰めはある。
人々の声が直接に届く。
取材に行かなくても、社会のいろいろな断面が見える。
そこから、社会の切り口も見えてくる。
人の声は和歌の響きに連なる。
しばらくそんなことをするのだろうか。またしばらく。
またしても延長戦。
あと10日すれば、新しいお医者さんが来てくれて、
チームとして医療ができるようなる。
かなりほっとしている。
新しい展開を模索しよう。
パラメディカルとの連携は散々やってきたことだが、
医者同士の連携はまだ工夫の余地があると思っている。