桜満開とのことでタクシーで六本木の坂のあたりの
桜のトンネルを通る
今年はそれで終わりそうだ
桜はもうたくさん思い出があるからいい
大学の中の桜
いろいろあわせて十年以上見続けた
六義園のしだれ桜
これは撮影しようとして難しかった
八芳園
ここは小さくてちょうどいい
新宿御苑
いろいろあっていい
上野・隅田川など
たしかにいい。柳も好きだ。
靖国・皇居・千鳥ケ淵
これもとてもいいが歩いてくたびれる
目黒川
もう普通の桜だ
鎌倉山や披露山
いいものだ
結局
自分の事務所から見える桜が一番いい
いずれにしても、ただで見られる有名な場所は、
人で一杯
有料のところはいいのだけれど
もちろん予約でいっぱい
広いお屋敷に住んでいる人は、
たいてい桜の巨木があったりして、
満開になると宴会を開いたりする。
都内でお屋敷に住んでいて
桜の巨木があるのだから、
その社会的力といものは推定できるのだが、
あなたがその内輪の宴会に招かれているなら
じっと静かにおとなしくしていることだ
何もしてはいけない
時間がたてばすべてあなたの思い通りにできる
しかしくれぐれも時間を待つことだ
順番をおとなしく待つのだ
それまで無害な気晴らしをしていればいい
上の世代がしてきたように
最近は皆さん長生きになっているので
あなたの上の世代が地上から去るまでかなりの時間がかかる
それでもじっと待っていればいいことがあるだろう
待つチャンスさえ与えられない人が大半の中で、
あなたには待つチャンス、我慢するチャンスが、与えられているのだ
自分の人生を、待ち行列の中で無駄にするチャンスが与えられている
男らしい男なら、
きっぱりと自分の足で歩くだろう
それもいい
だが、実はそれはかなりきついのだよ
人生の晩年の栄華に賭けてみるか、
いまの情熱に忠実に生きるか、
難しいところだ。
わたしは歳をとってみて、
実は、待つのは難しくないことが分かった。
人生はあっという間に過ぎる。
我慢も少しの間だけだったなと思える。
おすすめは海外赴任である。
人脈があるならそれはそのままにしておいて、
海外で羽根を伸ばせばいい。
歳をとったら帰ってきて、
いろいろなものを引き継げばいい。