携帯電話において最も懸念されている点は、現行の第3世代から第4世代への移行に伴う機能向上のための開発コストです。その一方で、いずれは通話料を定額制に移行させなければならない。実際、ソフトバンクモバイルでは、一部定額制を始めており、完全定額制も目前となっています。
携帯電話会社は現在のビジネスモデルを全面的に見直す必要性に迫られます。実際、ソフトバンクモバイルが実践していることは、既存のビジネスモデルを破壊することです。同社がNTTドコモやKDDIと決定的に違う点は、携帯電話の通話/通信料以外にも、収益を上げることができるサービスを数多く持っているということです。彼らは、広告、オークション、動画配信といったサービスを、Yahoo!を中心に幅広く展開しています。こうした強みを後ろ盾に、完全定額制への移行を虎視眈々と狙っているソフトバンクモバイルに対し、NTTグループやKDDIがどのような対抗策を取っていくのか注目しています。
携帯電話料金の定額化か実現し、ブロードバンドによる高速無線遠距離通信が可能になれば、カーナビが「ネットワーク機器」となることは疑う余地がありません。自動車という閉じられた空間の中で情報を得るための中心的なデバイスへと変化していくのです。この結果、カーナビは、カーコンピュータへと進化していくことになります。
経営資源である顧客とどれだけ長く深い関係を構築していけるか。
音声や動画に特化した検索エンジン。これは大いに興味がある。アーツの本質を言いあててしまうかもしれないほどだ。
(音声とビデオの検索をどうするか、興味がある。)
SNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)も進化
コミュニティそのものが企業にとって大きな資産になっていく可能性があるということです。
情報量が急速に増えていくにしたがって、欲しい情報へのアクセスが困難になっていきます。そのため、例えば、既存の不動産や自動車の中古販売のエージェントのように、欲しい情報を自分に代わって探し出してきてくれて、きちんと整理して提供してくれるような情報エージェント・サービスへのニーズが高まっていくと考えられるわけです。グローバル化に伴って、「翻訳サービス」も急速に伸びていくでしょう。現在は文字ベースですが、今後は音声の翻訳へと進化していくはずです。
(グーグルとは違う、品質補償付きの検索)
「コンシェルジュ・サービス」があります。現在、日本は所得階層が2極化、3極化していますが、最近は新貴族層とも呼ぶべき層、年収1億円を超えるような会社員が目立つようになっています。こういった富裕者層に向け、今後、どのようなサービスを提供していくかが課題になるでしょう。今までのような、一億総中流時代とは全く異なる、質の高いコンシェルジュ・サービスの提供が必要になってきているのです。それを実現するための人材育成が急がれます。実際、クレジットカード会社や銀行、ホテル、航空会社などはすでに富裕層を狙ったビジネスを始めています。こういったコンシェルジュ・サービスが、リアルとネットワークの両面で活性化していくことは間違いないでしょう。
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さて、ここまではいい。
富裕層の欲しいものは何かを狙って、商売する。
それは商売の原則だ。
フェラーリに乗ることがステイタスだ。
ステイタスとは、誰から誰へのメッセージであるかを考えてみれば、
まったく意味のないことであることが分かる。
しかし一方で人生の原則もある。
金持ちでもない成功者でもない、しかしも尊敬される人間。一人の人と真剣に泣く人間。
使いきれない額のお金をただ記号として操作している人間と、
身のたけにあった生活を着実に生きて、゜愛を育てる生き方と、
大きく分けて二つがあるはずだ。