アテネ 最期の輝き 岩波
前5世紀初頭から前338年までのギリシアを,後世の範たるべき一流の時代である「古典期」として捉える見方がすでにローマ時代に成立していたことは,しばしば指摘されている.最盛期である「古典期」のギリシアとは,実は,同時代史料が圧倒的に集中しているアテネの姿であり,「古典期」をギリシアの最盛期とする見方において,ギリシアの栄光とはすなわちアテネの栄光なのである.カイロネイアでの敗北を時期区分の区切りとする捉え方も,ギリシア連合軍の中心となって戦ったアテネがこの敗北をもってマケドニアの覇権下に置かれ「自由」を失った,という認識に大きく影響されている.
しかし,そもそも前338年の敗戦は,「古典期」という栄光の時代に終止符を打つ重要な画期だったのか.そして,その「古典期」を体現するポリスであるアテネにおいて,前338年をもって何かが決定的に変わったのだろうか.
アテネというポリスは,アレクサンドロスの華々しい遠征によって生まれたヘレニズム世界の片隅で,いったいどのように生きていたのか.本書では,2300年以上経てもなお人々をひきつけてやまない不世出の英雄アレクサンドロスという巨大な存在の陰で注目を浴びることが少ない,アレクサンドロス時代のアテネの実相に迫ってみることにしたい.
――「はじめに」より
はじめに
序章――「黄昏のアテネ」に迫る
1 「黄昏のアテネ」とデモステネス
2 「政治家」と「政治グループ」
第1章 決戦へ
1 デモステネスの生きた時代
2 デモステネスの前半生
3 反マケドニアの政治家として
4 「宿敵」アイスキネスとの対立
第2章 敗戦――マケドニアの覇権
1 戦後処理
2 デモステネスの活躍
3 アレクサンドロスの時代の幕開け
4 マケドニアの傘の下で
第3章 対決――「冠の裁判」
1 裁判が始まるまで
2 「弁論家の戦い」
第4章 平穏――嵐の前の静けさ
1 デモステネスの隣人たち
2 アテネ民主政の姿
3 動乱の前ぶれ
第5章 擾乱――ハルパロス事件
1 ハルパロス事件とは
2 事件当時のアテネの情勢
3 ハルパロス裁判
4 裁判の背後の人間模様
第6章 終幕――デモステネスとアテネ民主政の最期
1 民主政アテネの最後の闘い
2 愛国者たちのそれぞれの最期
終 章
1 デモステネスの遺したもの
2 「黄昏」の民主政
史料について/主要参考文献/関連年表
あとがき
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このような誰にとってもほとんど意味のない本を出版し、全国の図書館に買わせるのが
岩波の商売である。
誰も読まないから、きれいなままでいい置物になる。
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トウキョーはいま最期の輝きなのだろうと思っている。
人口が少なくなったら、京都を観光資源にして、主に西日本に人口は移動し、
中国依存が高まるので、裏日本の経済地域が復活するだろう。
しかし北の地域は厳しく、主に南だろう。
京都から兵庫、山口にかけて、ギリシャのアテネのような町になるだろう。
そのころ北海道に人が住むか、熊が住むか、問題だ。
司馬遼太郎ではなく中国人の書いた明治維新の話が読まれるだろう。
悲観的過ぎる?
老人にはどちらでも関係はない未来の話だ。
とりあえず、JRの事故が頻発して、会合がやりにくくて困っている。
JRがゆるくなるとやはり困る。
8丁目の娘も、中央線のことで困ったという。ばれそうになったと。