本の目次だけを見て、
内容を考えるのが好きだ。
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Ⅰ 治療的面接学総論
はじめに/
すさんだ心の治療/
面接における基本的心得―その質の向上のために―/
「自己学」としての精神療法/
治療目的の相異に起因する面接特徴と患者体験からみた診断名の逆転性および治療的診断の必要性について/
治療理論モデルの簡単な整理と「よくなる」ことについて/
援助目的論と専門家の役割―不登校児をたとえとして―/
治療者の聞く「耳」と患者の「耳」―心の声が聞こえやすくなるために―/
生きた「人」として面接に臨む―心の生き場としての面接―/
自殺予防と実務としての精神療法などについて―ヒューマンリンゲージとしての場面構造化の有効性など―/
患者と上司、ないし会社代理自我とその「まとめ」役としての面接―治療的な間(あいだ)の入り方―/
治療学としての休養学―休み上手にさす工夫―/
記述不能としての面接の本質―「心」の相互活性化に向けて―/
「関与的観察」としてのフォーカシング―治療者の「心」の伝え方と相互人間化―
Ⅱ 治療的面接学各論
はじめに/
一つの”病気”論の試み―医学教育における臨床心理学―/
催眠分析とイメージ―身・心イメージによる心の「整理」と「置いておくこと」について―/
メラニー・クラインの翻訳からの収穫―分析理論との擦り合わせから産出した持論の芽生え―/
Self helpとその内省をめぐる新しい精神療法の試み/
「触れないでおく」ことの意義と方法/
症状に対する患者の適切な努力―心理臨床の常識への二、三の問いかけ―/
苦しみと「身振り動作」の心的適合性―患者の苦感の非言語性の活用―/
「心の整理」としての面接―”ありのままの自分”とその治療意義―/
対人恐怖症の治療面接―イメージ障害としての理解の有用性―/
抑うつ症の治療ポイント―素朴な理論の臨床的有効性―/
気持ちにケリをつける―即効的な自己感覚(自体感)の賦活に向けて―/
神経症圏内での「自閉療法」の効用―心理臨床における嘘と誠―
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こんな目次。
「治療者の迷いや困る能力」や「あいまいさを愛する能力」の項目が評価されている。
難しいし、名人技で、古武道みたいだ。