頷きのテクニック

その人がテクニックとして意識しているかどうか分からないのだが
8丁目でお酒を飲んでいて心地よいのは
実に適切な頷きである
うんうん
へぇー
えぇ?
あぁあぁ
そおー
そぉーねー
なるほど
などなど
私はいつまでも喋っているのである。

多分、間合いが絶妙なのだ、
早過ぎない、遅すぎない、
大きすぎない、小さすぎない、
どうして分かるんだろうか
不思議でしょうがないが

全部知られているような気がする
そしてそれでもいいという気がしてしまう

人間とは肯定されたい動物である