筋肉は偉大だ

なんだか話がそれてしまう
わたしが言いたいのは
筋肉は偉大だということだ

もともと植物と動物が分かれたのは、
移動のための筋肉を持つかどうかだったと思う

筋肉をうまく働かせるために
神経が発達した
あくまでも筋肉のための神経である

それが近年になると
外部動力が発達したので
筋肉の価値が著しく下落した
筋肉の替わりにガソリンにお金を払っている

食糧をエネルギーに変える、実に高率の良い器官ではないか
美しい

それなのにいまは神経がコンピュータと
直接つながるような具合で
キーボードを打つくらいの筋肉しかいらない
むしろ肩こりでみんな困っている
筋肉があるせいで困っている

そのうち「効率のいい人間」というものが出現して、
プリウスみたいに筋肉を節約してほとんど植物のようになるのではないか。
歩くときは歩けという命令を出す。

もともとあったすごく便利な「筋肉」というものを
廃用性萎縮に追い込もうとしている

生活はそれで困らないが
生殖には困るだろう
人工子宮で培養するようになると思う