NHK特集か何かで
貧しい国の子供たちが
学校をどんなに楽しみにしているかが描かれていた
別の番組では給食が出ると親が学校に行かせ
給食が出なくなると家で仕事の手伝いをさせるので勉強の機会をなくすと
説明されていた
昔は学校というものは
家の文化よりも一段上のもので
親のいうことよりも
よほどありがたいことが教えてもらえるというイメージがあったのだと思う
本がたくさんあるのも学校で
文化の中心地だった
こどもにとってそれは大切なことだった
学校は情報源だった
子供同士の付き合いも
学校に行かなければ始まらなかった
最近はそうではない
情報源がマスコミになった
学校はマスコミ情報を二次加工するだけの場所になっているらしい
情報の川上にいた方がいいと考える人は多いものだから
学校に行くのは無駄だと思うようになったりもする
先生や先輩や同級生や後輩、また
クラスメートや部活の仲間のリアリティは
ネットや携帯のリアリティに及ばないものになるらしい
端的に言って
信じるものは
親か教師か携帯かとなるのだろう
子供には複数の「神」は必要ないらしい
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アニミズムから一神教へという発達様式がいわれ、
それからいえば、日本の宗教観は多神教的でアニミズム的だと言われるが
一神教は価値の多元化に至る前の、
幼形での発達停止のように思われる。