ゼファーが民事再生手続き開始申請、負債949億円で多方面に影響も、
とのことで容易ではない。
日本の都心部の不動産業はしばらく好調だった。
もちろん外資ファンドが買ってくれたから。
文京区の取引一覧を見たら外資ファンドがずらりと並んでいた。
最近の流れで、外資ファンドが資金を引き上げているようで、
さっぱり売れないようだ。
物件が動かない。
塩漬けになって、企業は利益がなくなる。
維持費ばかりがかかる。
チラシで見る不動産の値段が下がっている。
負債949億円で民事再生と言うと小さくない話だ。
債権者もゼロよりは少しでも取れたほうがいいと思うのだろうけれど、
きつい話だ。
大きく儲けて大きく損する業界は
実は繊細な人が多い。
株や先物の世界などでは、
危険の感受性のない人間が
大もうけをする局面があるらしい。
すべての人間が警戒ししり込みする場面で、
大金を張り込む。周囲が驚いている間に、巨大な利益を上げる。
その事を分かってはいるけれど、
恐怖心のある人たちは大博打が出来ない。
豪胆なのではなくて、恐怖心の欠如なのだ。
しかしそんな人たちも、誰も儲けられない相場では、結局儲けられない。
この局面で儲けるのは、資本にあるもので、体力があれば、
この局面で、仕込むことができる。
後で儲かる。
体力のない人たちも、金融工学でレバレッジとかヘッジとか言っていたが、最近では
「米国の金融工学の没落」といわれていて、
米株、米ドルと共に、米のビジネスモデルが否認されるような具合である。
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まあ、とにかく、不動産屋のいい時は過ぎて、悪い時に入った。
弁護士事務所は民事再生手続きで大忙しだ。