欲求不満

人はいつでも欲求不満である

充たされることは一時的で
充たされる空想にいつも支配されている

金や権力を手にすると
欲求も充足される「べき」ではないかと空想するが
現実には充たされない

目の前にある現状を静かに深く味わうことが出来れば、
金にも権力にも教養にも関係なく、
満足は得られる

極端に言えば、
おかしな「教祖様」にすがっていても、
一時的には満足できる。

その満足とこの満足を区別する方法はないだろうとも思う。

自分はもっと報われていいはずだと思うなら
そのときから果てしない欲求不満に陥る

満足感は
努力の結果手に入れられるものではないのだと思う

こつこつ努力すれば、
友人も出来て、取引先も増えて、文句をいわれることもなくなり、尊敬もされ、
そうなると人は、自分にふさわしい満足とは何かと考え始める

娘にローレックスの時計を買ってあげて
娘の人生をだめにしたりする

満足は努力に応じて手に入れられるものではないと思う
「満足」という言葉で正確に伝わるのかどうかよく分からない

簡単にたとえていえば、
満足はドーパミンの時間微分なのだから、
いつまでも増え続けるわけにも行かず、
いったん増えれば、それを持続させるには莫大な費用と努力を要する
ばかげた努力である

出発点が立派過ぎると
少し上昇させるために非常な努力が必要だ
その事を悟れば
努力しすぎる癖は訂正できる

日本は確かに豊かになったが
結果として床の間の熊の置物を
どの家でも買っただけだとしたら
あまりたいしたものでもない

(北海道の熊の置物をイメージしたけれど、あれはうまいものだと思う。
沖縄のシーサーでもよかったけれど、
シーサーはシーサーでなかなかいいものだ。
魔よけに一つ欲しいという気持ちはある。)

どうせ死んでしまうのだし
ドーパミンをいつまでも右肩上がりに放出するのは無理なのだから
気軽に好き勝手な事をしていたほうがいい

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でも、
時間微分した係数を総和するということは、
結局何になるのかな。

元の関数だ。

総和を出したら意味がないんだ。
時間の経過の通りに体験するだけなんだ。