地球温暖化に対応するために
全世界の人は、現状以上にCO2を排出したら
ダメってことにすれば、先進国には都合がいい。
地球に優しいことと先進国にやさしいことは一致しているので、
都合がいい。
工場とか自動車はダメ。火力発電所もダメ。
中国、インド、南米、アフリカで、
原始的な工業化をしようとすると、
CO2排出枠を買わないといけない。
CO2を排出しない高級技術は後進国には無理。
だから、進んでる国の方が圧倒的に有利。
でも、世界は、後進国にこの事を押し付ける方法がない。
先進国の多数決を強制力にする方法がない。
国際司法制度がないのだし、
主権国家の上に位置する権力はないのだから、
最後は戦争しかない。
最終的な正義は何だろうか。
多数決で行けば先進国は負けるだろう。
論理でいっても、先進国は不自由な生活に戻るべきだという正論に勝てないと思う。
平等の原則には勝てないだろう。
新自由主義は多分、地球を守る原理とは相容れないのではないか。
そこのところを整合化するために、排出枠の売買という発想になる。
もともとないものを権利にして売買することには無理があると思う。
権利を権利として確かなものにするためには強制する権力が必要なのに、
国際的な強制力はないのだから、後進国から言えば、
排出枠という概念を主張している人たちがいるというだけで、
無視しても、特に困ることはないのだろうと思う。
工業製品の市場としての米国を考えれば、
いうことを聞かなければ、お宅の国からは買いませんといえば、
ある程度の交渉カードとして使える。
マスコミが日本人を洗脳しても、あまり意味がない。
インド人が全員、地球温暖化に目覚めれば、とても有効である。
地球を守るために、ガソリン自動車はやめようといい始めれば、とても有効である。
こんなにも、他人の立場になって考えない事態も珍しい。