あんなにもたくさんの時間を分かち合ったあなたが
いまはもうこの世界に存在しない
私はどうすればいい?
いつか思い出して
しみじみと語り合うことなども
うっすらと思っていたのに
もう永遠に失われてしまった
いまはただ私が一人でこうして書くことができるだけだ
あなたという私の半分がいなければ
私はどうしたらいいのだろう
あの時間
あの場面
あのときの言葉
すべては私しか知らないことになってしまった
ああ、あの時ね、と
うれしがってくれるあなたはもう存在しない
現在と未来を奪われることは知っていた
しかし現実にそうなってみると
過去さえ奪われるのだった
私は自分の人生を大切にして
努力を惜しまず作ってきたつもりだ
一歩一歩歩んできたつもりだ
でもそのこともいまは虚しい
すべては私の記憶の中にあることで
共有しているはずのあなたがいない
半分を共有しているはずの
あなたがいないのだ
いま宇宙はただ静まり返っている
私に何も語りかけてこない
静寂のまま私は眠くなってる
ただ永遠に眠りたくなっている