あなたはあの日の紺色のワンピースをまだ持っていますか
わたしはお店のディスプレイで紺色のすこしフォーマルな感じのものを見かけるたびに
あなたと初めて会ったあの瞬間を思い出します
年月はたっていますが
その分ますます鮮やかになるようで
不思議な思いをしています
すこしは幸せになれたかもしれない自分と
ひょっとしたら幸せにしてあげられたかもしれないあなたのことを思い
人生は行き止まりだと
つくづく思います
しかしそんなことももう乗り越えたような気がします
あの日のあなただけがいれば
私には充分なのです
あの日確かに
私は私にとって一番大切な女性の一番美しい姿を見たのですから
それで充分です
神様は私にも平等に幸せをくれたと感謝しています