大切な 大切な 純情を

私バカよね おバカさんよね
大切な 大切な 純情を
わるい人だと 知っていながら
あげてしまった あなたに
秋風の中 枯葉がひとつ
枝を はなれるように
私も旅に出るわ あてもないままに

心のこり 2番/細川たかし

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本当に悪い人なら
大切な純情をあげたりはしないはず

でもそんな人を世間は悪い人と決めている
あなたは悪い人と決められず純情を捧げてしまった

世間はあなたのこともおばかさんと評価する
住みにくい世の中で
生きのびているのは
悪い人どころではない
もっと悪い人なのだ

簡単には人に悪いと知られないように
もっと悪い事をしてのけている
そんな人たちがすましたかおをして歩いているのが
表通りである

あなたが大切な純情をあげた
その人は多分悪い人じゃない