裁判とは何かと
一言で言えば依頼者から法曹への資本の移動である。
ただそれだけ。
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依頼者は法曹に金を払い、怒りを静めるのである。
金をもらって怒りを静めるならわかるが
金を払って怒りを静めるのだから
おかしな話だが人間はそのような制度を作って満足している
同じ金を争っている人同士で半分に分ければまだしも合理的だが
人間は不合理にできている
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人間だから必ずもめごとはある
解決しきれないものは殺し合いになる
すると集団全体の競争力が落ちて
戦争に負ける
負けるとみんな殺される
内輪もめの殺し合いよりも
外国と戦争したほうがいいと思ってはじめたのが
裁判だ
もちろん刑務所は満杯になる
人生を続けたかったら法曹に金を支払う
いったん法曹が巻き上げて
そこからまた資金は社会還元されてゆく
それで一応社会は安定する
(本当は安定などしないけれど、警察権力で安定させる)
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気づいてほしいのは
一番大切なのは何かということだ
目の前にあるお金を法曹に分与するか
孫に分与するか
よく考えてほしい
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そんな簡単なことに気づくのに
70年くらいはかかる
そして新しい世代は同じことを繰り返す
どうしようもない
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もっと昔なら
神主様にお金を払って
祈ってもらったはずだ
やはりお金を払って
怒りを静めている
人間はやはり少しおかしい