不動産投資信託(Jリート)のニューシティ・レジデンス投資法人破綻

<Jリート破綻>ニューシティ・レジデンス、市場創設以来初

 東京証券取引所に上場された不動産投資信託(Jリート)のニューシティ・レジデンス投資法人(新井潤代表)は9日、東京地裁に民事再生手続きの開始を申し立て、受理されたと発表した。Jリートの破綻(はたん)は01年9月のリート市場創設以来、初めて。負債総額は1123億6500万円。

 米低所得者向け高金利住宅ローン(サブプライムローン)問題で国内外の金融機関が不動産関連融資を絞ったため、資金繰りに行き詰まった。「今年に入り、金融機関の姿勢が変化した」(新井代表)ことから、借入金の借り換えができなくなるとともに、物件の買い手への融資もつかず売却が困難になった。株価に当たる投資口価格の下落で増資もできず、今月期限を迎える借入金の返済が難しくなった。

 東証は11月10日付で同投資法人を上場廃止とすることを決めた。新井代表は「優良物件を維持しつつ、他のリートとの合併などで再建したい」と話した。

 ニューシティ・レジデンス投資法人は、米不動産大手シービー・リチャードエリスのグループ会社が母体となり04年に設立。賃貸マンションに特化した投資で、08年2月期決算では24億円の最終(当期)利益を計上した。

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悪い波が意外と速く来ている。
ということは速く過ぎてくれるかもしれないと期待する人たちもいる。

経済学は半分は心理学のようだ。