米国連邦のガイドラインによれば、継続可能な運動を選ぶべきであるという
新しい米国連邦の運動ガイドラインによれば、小児・青少年は毎日1時間以上、大人は週2回、1回1時間半以上の運動を行うべきであるという。
このガイドラインは米国人に対し、体重減少、慢性疾患予防、長生きのために身体を動かすことを推奨している。しかし、これまでの取り組みとは異なり、この勧告ではジム運動の重要性が低下し、人々がもっと楽しめる運動を支持する内容となっている。
「生活に採り入れやすい運動を選ぶべき」とこのガイドラインを発表した米国保健福祉省長官であるMichael O. Leavittは述べる。「身体を動かしさえすれば何でもよい」
本ガイドラインを作成した諮問委員会は、ほぼすべての米国人に対して毎日運動することを推奨し、小児・青少年は毎日1時間以上運動し、週に少なくとも3日はより強度の高い運動を行うべきであるとした。
「木登りをしたり、公園に行ったり、飛んだり跳ねたりするゲーム(hopping and skipping games)をすればよい」と代理長官であるSteven Galson, MDは述べた。
CDCによれば、米国の成人の3分の1以上は、運動量が推奨された量に満たず、また4分の1は定期的な余暇時間の運動をまったく行っていないという。このため糖尿病、心疾患等の慢性疾患および早死のリスクが高くなる。
本ガイドラインでは、健康な成人に対し、1週間につき2.5時間の中強度の運動または1時間15分の激しい運動を行うことを推奨している。本ガイドラインは、成人に対し、活動と強度を「うまく組み合わせる」ことを推奨しているが、最低でも1日10分の運動を推奨している。成人はすべての主要筋群の筋力強化運動を週2日以上実施すべきである。
中強度の有酸素運動の例としては、社交ダンス、早足のウォーキング、10マイル(約16km)/時未満の速度での自転車こぎ、水中エアロビクス、ガーデニングがあげられる。
激しい運動としては、ジョギング、ランニング、なわとび、上り坂または重いリュックを背負ってのハイキング、10マイル(約16km)/時間以上の速度での自転車こぎがあげられる。
本ガイドラインでは以下の事項も推奨されている:
健康な妊婦:妊娠中および産後期の2.5時間以上の中強度の運動
身体障害のある成人:週に2.5時間の運動(可能な者)
65歳以上の成人:能力に応じて週に2.5時間。転倒リスクが高い高齢者にはバランスを保つのに役立つ運動が推奨される。
Leavitt長官は、多くの米国人は「まったく同じこと以前に聞いたことがあると思うかもしれない」と述べた。しかし、本ガイドラインではジムおよび運動クラスの重要性が低下し、多くの米国人にとって継続が容易な運動を支持する内容となっている。
「好きな運動を選んで」とGalson代理長官は述べる。
コロラド大学人間栄養センター(Center for Human Nutrition)長であるJames O. Hill, PhDは、本ガイドラインを運動に関する初めての包括的かつ国家的勧告であると称賛した。
「重要なのは、『多いほどよい』ということである。それで申し分ないと思う。われわれは単に、人々がこのことをどのように達成し、どのように運動を増やすかを理解する手助けをしているにすぎないと考えている」とHill博士は述べる。Hill博士は米国栄養学会(American Society for Nutrition)会長も務める。
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Gymはたしかにマゾヒスティックで修行的だと思う
インストラクターの人当たりの良さが印象的だ