●ネットの悪いところ
ネット社会のために現実の夫婦関係を損なう。
大事なことも後回しにする。
睡眠不足。
インターネットという麻薬にも似たもの。
普段はおとなしいのに、ゲームで恐ろしくて残忍な人間に変身する。誰も知らないだろう。
嘘をつくようになった。
新しい友人、新しい恋人、新しいセックス。
現実の夫婦関係をいとも簡単に投げ捨てる。
現実から逃避する。しかし次の日、現実はますます重い。ますます逃げたくなる悪循環が待っている。これは飲酒や麻薬と同じ。
インターネット家族。
自殺サイトや殺人サイトを眺めている息子をみて心配だがどうすることもできないでいる親。
チャットルームで夜更かし。
なぜインターネットでは時間が早くたってしまうのか。
インターネットではなぜ脇道にそれてそのまま没頭してしまうのか。
ネット社会は終わりのない本である。
無限に時間がかかる。
あと一分シンドローム。
怒り、攻撃が容易に誘発される。
ネット社会は個人を結びつけているのか孤立させているのか分からない。
日常生活ではないことだが、ファンタジーをかき立てられる。
ネットを禁止しても、禁止した人と仲が悪くなるだけ。
子どもは反抗的になる。
親友を探すティーンエイジャー。
警察のいない空間。
勉強が遅れる。
●ネットのいいところ
・別人格を演じる自由
口べたなのにキーボードではなめらか
昼はシャイ、夜はセクシークィーン
過激な意見を読んだり書いたりできる。
孤独、困難、容貌、自分の歴史、背負っているものから、自由になれる。
画面の後ろにいる安全感
ネット社会では自分が尊重されるように感じる
自分が価値ある人間に感じられる
自分の好きな自分になれる
本当の自分と違う人になりたい
自分の容貌を知られなくてすむ
オンラインでしか言えないことが言える
・身体的制限からの自由
外出できない人の慰めになる
・広く多数の中から検索できる
自分をよく分かってくれる人と出会える感覚 特殊な嗜好を分かち合うことができる それが社会的に容認されたものであればよいが、そうでなければ、親は心配する。
●対策
ネット中毒の真の原因を見つけよう。
おおむね、孤独な性格傾向と容貌からの逃避である。ネットに没頭することによって現実の代用とし現実から逃避する。ネットでは解決にならないので、現実の孤独に立ち向かう必要がある。
失うものを数えてみると、いろいろあるが、時間と人間関係である。
もともとは人間関係が希薄だから、ネット社会に逃避したという面がある。しかしネット社会に閉じこもっていることで、ますます、現実の人間関係が希薄になる。
ネット使用時間を時間を計ったり、時間割を作ったり、あるいは、ネット利用の最後の時間を決定できるように時間を工夫する、たとえば友人が迎えに来るとか。しかし多くは深夜なので途中できっぱりやめて眠ることは難しい。多くは睡眠時間を削ることになる。
もともと精神的に問題のある、内向的な人が多いので、親が関心を持つことが必要である。都会では子ども同士が元気に走り回る場所がそもそもなくなってしまった。