チャット相手とキャラクター同士で会話をする。仲間同士だけで通じ合う会話が楽しいらしい。
共通の文化的背景を持っているということで、
連帯感が生じ、擬似的なアイデンティティの感覚に近くなる。
そうした関係からなかなか抜けられなくなるようだ。
抜けなければならない理由が本人には分からない。
なぜならもっと強い、もっと正当性を持ったアイデンティティがないから。
確かに、オンライン・ロールプレイイング・ネットワークゲームは、
テレビゲームにチャットをくっつけて、
現実の人間関係を少し取り入れたような、複雑なものになっていて、
関与したいだけ関与できて、ゲームの終わりというものもなく、
みんなで協力して何かをしたり、
主催者がわかせ何かのイベントを企画して、その日を楽しみにしたり、
従来のゲームとはかなり変化している。
昼から長時間プレイしている方が有利になり、どんどんキャラクターが強くなったりするらしい。
MMORPRG:Massively Multiplayer Online Role Playing Game と呼ばれている。
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感覚でいうと、飲み屋で偶然知り合った同士で、何か一つのイベントをする。
その場合には、自分が何者であるかとか、どんな特技があるかとか、あまり問われない。
現実の会社では人見知りでなかなか人に声をかけられず友達を作れない人が、
キャラクターとして振る舞う場面では不思議に相手に積極的に話しかけて友人になってしまったりできるのだそうだ。
その呼吸をオンラインゲームで学んで、現実世界の関係に生かせないものかと思うが、どうだろう。