立場が人を作る

政治家の人たちの発言を聞いていて、
なるほどこの人たちはよく鍛えられていると感じることがある

こんなことを言っては失礼かもしれないが
話を聞いていて
頭の良さとか徳の充実とかはあまり感じない
そんな人たちはこの世界の周辺部に押しやられるに決まっている

この日本の社会の中央部で何とかとどまっているその根性はたいしたものだ
何か説明をさせればほどほどにきちんと答えているし
数字もあまり間違わないで打ち合わせの通りに話せる
司会の進行に従い、要求されているとおりのことを予定通りに提供できる
これはなかなかたいしたものである
途中で何かいいことを思いついて独自なことをいったりしない安定感

こうした特性についても、立場が人を作るという面は大いにあるものだと思う
少しの才能があれば誰でもできるかもしれないが
時間を待つ才能がなければならない
それは誰にでもできるものでもなく
長い時間を背広を着て退屈な話を我慢しないといけない

どこに行っても顔が知られているし
不自由なことだろう

女がいても悪くすると暴露されてしまう
仕事のパートナーだった人間は常に裏切る危険がある

そんなことを考えて生きる人生はさぞつらいものだろう

そのあげくにいわれることが
フロッピー麻生は漢字も読めない、だ
確かに漢字を読み間違えることはあるけれど、
たいした問題ではない。
原稿が肯定文なのか否定文なのかを間違えなければよい。

ただ読むだけでもなかなか自然にはできないものだ。
慣れないと棒読みになる。
慣れてくると自然になる人もいるが自己陶酔的になる人もいて、
自然な感じでできることが条件になる

長い長い時間を何のためかと考えずに会議に出席して答弁の様子をじっと学ぶ
それが政治家としての人間を作る

たとえば厚労大臣などは政治家経験が短いようで
改革私案などをだして各方面から批判されている
長くつとめている人は行動規範がしっかり身についているから
こんなことはしないだろうと思う

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厚労大臣と都知事が都立病院の医師勤務体制を巡って批判しあっている。
おりしも新銀行東京の件で都知事は弱い立場にある。
この人たちはやはり神経が特別仕様にできているのだろう。普通では考えられない。