ひまわり、“SUNWARD" 中島みゆき
1..あの遠くはりめぐらせだ 妙な柵のそこかしこから
今目も銃声は鳴り響く 夜明け前から
目を覚まされた烏たちが 燃え立つように舞い上がる
その音に驚かされて 赤ん坊が泣く
たとえどんな名前で呼ばれるときも
花は香り続けるだろう
たとえ どんな名前の人の庭でも
花は香り続けるだろう
2.私の中の父の血と 私の中の母の血と
どちらか選ばせるように 柵は伸びてゆく
たとえ どんな名前で呼ばれるときも
花は香り続けるだろう
たとえ どんな名前の人の庭でも
花は香り統けるだろう
3.あのひまわりに訊きにゆけ あのひまわりに訊きにゆけ
どこにでも降り注ぎうるものはないかと
だれにでも降り注ぐ愛はないかと