市場経済と統制経済の混合具合

全くの素人が素朴に考えるに、
理想がくっきりとあるのは社会主義で
平等を実現して貧困を根絶できるかもしれない
根絶できなくてもみんなで我慢することはできるかもしれない

しかしソ連はどんどん貧しくなって崩壊した
ロシアは豊かになったと言うべきか
すさんだと言うべきか
2008年までソ連が維持できていたら
ずいぶんと豊かな社会を実現できたかもしれないとも思う

インセンティブと言い続けるのは
貪欲主義と言われそうでためらわれるのだが
平等主義よりはみんなが働くことが分かった

歴史の実験で社会主義よりは自由主義がいいだろうと言うことになったと思う

いま新自由主義が批判されているのは
行き過ぎた自由と行き過ぎた市場主義だが
簡単に権力が行き過ぎを調整すればいいと言うのも間違いだと思う

それは日本の経験があるからだ
あのバブルの当時、日本はいまから思うと社会主義かと言われるくらいの
大蔵省支配で銀行などは統制経済だった

アメリカもいろいろ口出しをして
バブル処理の時には日本にアドバイスもしていた

それでも日本はかなり困ったことになって
倒産も続いたし財産を失った人もたくさんいた

その経験から言っても
権力が市場を調整するのは限界がある

インセンティブを期待する側にとっては
同じ立場のプレイヤーたちのことよりも政府の対応の方が読みやすい
だからそこから搾り取ってやろうということになり
一種のハザードが起きる

だからマーケットの行き過ぎを権力が調整するというのは
間違いだと思う

そうではなくてマーケットの仕組みそのものの内部に
景気循環の波が大きくなりすぎない構造を仕込めるかどうかということだが
その具体的な提案が
専門家の内部にはあるに違いないが
あまり議論されていないように思う

現状で世界中で言っていることは同じで
先に豊かになれるものから豊かになれ
トリクルダウン
などだ

自由と平等の両立を目指すけれど
ソ連式の統制はだめ
日本式のマーケットを権力が調整する方式もだめ
アメリカ式のマーケットにまかせるのもだめ
ということで
原理的に行き詰まっている

たとえば、
資本主義はだいたい平均して5%の成長を内在させて存在しているのだが
その根本仮定を外してしまえば一つの答えになる

未来にも同じ状態が続くという
まったく凍り付くような話だが
それでも
現状では大恐慌がやってきてそれまでの苦労が水の泡になるのだから
それよりはいいだろうと言うことになる

貧しい人たちはそのままかという問題はあるが
貧しいなりにいままでやってきたのだから
多分生きていけるだろう

貧しい人にも希望をと
どこかの新大統領のようなことを言っていると
結局は誰かが新しく貧しくならなければならないのだ

こんなことは当然正論ではないがたとえば仮定を外してみればと言うことだ

成長しないというのはひどいので
0.01%の成長を予定して、
みんなが豊かになるのは1000年後という目標でどうだろう
これもひどいか

貧乏な人たちが金持ちをうらやましいと思わなくなれば
全然違う社会ができる
それは断言できるが
1000年貧乏のままでいるくらいなら
100年に一度の大金融危機があってもいいと考えるなら
現状はどうしようもないだろう

たとえば米欧日くらいで貪欲はやめようと思ったとしても
次々に人間的な欲望に沸き立った人々が控えているのだし
もともと無理なことだろう

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結局
市場経済と統制経済の混合具合を権力が調整するのは無理
市場経済の中に仕組みを組み込めるならいいがそれも無理
人間の脳が変わらなければ無理
人間の脳が進化するにはあと一万年は無理
と思う

ブレジネフ書記長よりはブッシュの方が良かったと思いたい

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予想ではオバマ氏が新しい装いの成長戦略を立てて
夢を振りまき
当座をしのぐとみられている
不都合な真実なども使える素材とみられている
環境が危ないという方が
人間が多すぎると言うよりも
ノーブルだろう

環境が危ないから
貧しい人たちはしばらく貧しいままで我慢しなさいと結論するなら
その論理の欠陥をきちんと指摘する必要がある

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アメリカが退場したとしても
中国が日本以上のスピードで地球に害を及ぼすのだろうと
30年前から危惧されていた
紆余曲折はありながらも理論通りに予言は実現しつつある