世界のグローバル経済と子ども社会の情報化のアナロジー

武藤氏のインタビューがどんな比喩になっているかといえば、
たとえば、

今回の危機は、従来の規制や監督の枠組みの外で起きた。証券化商品や、それを世界に売りまくった投資銀行は、FRBの監督を受けなかった。

たとえばメキシコは米シティバンクに金融を全面的に依存しているが、自国の銀行ではない。一方、米国当局も、シティの海外活動は見えない。結局、どこもコントロールできていない。

というあたりは、家族を経営しているお母さんの悩みと重なると思う。

家には家のやり方や考えがあって、経済的にもいろいろと計画があるのに、
それを飛び越えて、子どもに直接いろいろな情報が届き、
家の側でコントロールできないことが多くなった。

子どものお金の出入りについても、昔のように子どものお小遣いですまなくなる部分も結構ある。

子どもは自分ではコントロールができない。
しかしお母さんのコントロールはせいぜい家の中くらいである。
否応なしに世間またはグローバルなものが子どもに押し寄せている。
各家庭がそんな風で、どうもコントロールがうまくいっていない。
学校は学校で別の制約がある。

子どもがさらされている環境が変化しているのに、
それを教育したりコントロールしたりする側の環境は
家単位で孤立している。

こんな風な比喩になっている。