おもしろおかしい時代に似合わないドラマであるが
死とか最期とかを
まじめに描かれると
やはり考えてしまう
倉本聰は以前も父と息子をテーマにしていた
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新聞のインタビューで。
人は欠点があるから魅力的。
ズルく弱い部分を、家族を軸に描きたい。
人間は他人と感動を共有する。最も近いところに家族がいる。昔はその中心にあったテレビが個室に入り込んで家族が崩れ始めたように思う。家族とテレビを見直したい。
ピークの場面を正面から描くと幼稚になる。少し手前や後を描くと間が余韻につながる。完全な作品ができたと思ったことはないですが。
疲れた。テレビのためにライターや俳優を育てたが、投げた球をテレビは受け止めてくれない。質の悪い商業主義的視点で役者と言えない人間を起用する。若い世代との間にズレが生じて、仲間の扱いをしてもらえなくなったこともある
僕らテレビ創生期からの人間は知恵を使った。今は知識だけで、程度の低いギャハハ番組ばかり。公共の電波で悪影響を及ぼすのは犯罪。広く浅く、面積だけを稼ぐ視聴率ではなく、質と深さを測る方法論を考えよと言い続けたが、変わらない
草花が咲いて散る。また違う花が盛りを迎える様は生死そのもの。最期の時を誰とどう過ごすか。
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せつない