内因性うつ

職場不適応
上司不適応
顧客不適応

不適応の原因が
慢性疲労
内因性うつ
性格要因
などあるがはっきり分けられるものでもなく
(しかしかなり区別はできるけれど)
結局全部不適応でまとめられる

*****
内因性うつ病というものも
最近思い直して、一体何だったのだろうかと考えると
不思議でもある

成熟途上の内因性うつとか
内因性うつの不全型とか
言われることもある
アイディアは確かに分かるけれど
そういうものがあるのだろうか
あるといえばあるのだけれど
いろいろな問題もある

*****
内因性うつは確かに生物学的なメカニズムが想定されているし
薬剤が効いたのであるが
現在となってみれば
ひょっとすれば時代の産物だったのかとも考える

*****
内因性うつは躁うつ病や統合失調症やてんかんなどに近いものだというイメージがある
多分そうなのだろう
認知機能を巻き込み、
ときに妄想を固定させる
ある種の病識の欠如があり
長い間にはレベルダウンも起こる
病相のたびごとに脳組織が破壊される

自己破壊的な何か

そしてなぜこのような病気があるのかも謎
自然淘汰の中で何かの優位性があったのか

*****
古典文学のなかで
幻覚妄想はたくさんあるし宗教にも近縁だけれど
うつはどうなのだろう

大伴家持などはうつみたいなことを詠っているが
みたいな気持ちと言うことで詠って見せているようで
あれは芸だろう

50歳代の自殺は依然として多くて減少しない
これは自殺の遺伝子がどのくらい影響しているのか興味はある

*****
やはり考え方としては、
疲労困憊、慢性反復性持続性ストレスの果ての状態と、
内因性うつのようなものは別立てとして考えるべきだろうという感じはする。

疲れ果てたという感覚は共感可能である。
内因性うつの場合には理解はできるが完全には共感可能ではないと思う。

しかしそのような診断ではなくて、
別のレベルでの診断が必要なのだと思う

脳の中で何が起こっているかに関しては、
多少の重なりもあるとは思うが別の場所で不都合が起こっているのだとは思う

慢性反復性持続性ストレスに関しては
反復刺激で一部の神経細胞が活動を停止してしまい、その結果として
自動的に休養に入ってしまうのだと思う

内因性うつの場合には
30歳過ぎくらいに原因の自覚なくこころと体が動かなくなる
年をとると歯が抜けて入れ歯になるようなものだろう
脳の中のどの部分かが耐用年数を超えてしまうらしい
とうぜん不適応が生じる

内因性うつは昔からあり今もあるのだろうが
ストレス障害の方が圧倒的に多くなり
内因性うつのひとも当然ストレスにさらされ発病するとすれば当然うつ病なので
区別は曖昧になるはずだ