モラトリアム人間は組織や集団と一時的で部分的な関わりしか持たない。
組織や集団よりも自分を優先する。
この項目については、
伝統的なメランコリー親和型人間や循環気質人間が
集団の価値に密着して生きるのと対照的で、
気質の部分から説明されることが多く、
メランコリータイプや循環気質タイプ、執着気質タイプとは違うタイプの人間、
つまり統合失調症気質タイプと説明されるが、
モラトリアム人間論ではむしろ
社会状況からの帰結と説明されている。
集団の価値に身を捧げていた人間と同じDNAを持つ人間が、
戦後日本に生きたら
組織や集団と一線を引いて自分を優先する人間になるのだと言っていると思う。