夢の終わりに目が覚めた
意味のある夢だと思って
ぐるぐる考え始めた
いくつかのヒントをつなぎ合わせて
何か大切な洞察があるような気がしていたのだが
そしてこれは忘れないだろうなと思っていたのだが
すっかり忘れてしまった
残念だし不思議だけれど
たぶんたいしたことではなかったのだろう
比較的心地よい情緒の中での夢だったから
自己愛的培地の上での何かの出来事だったのだろう
年配の男性が何かをしていたように
かすかに記憶している
忘れてしまうということは
抑圧ということで
いいことではなかったのだろうか
それも忘れている
夢をこのように忘れるということは
生きた人生もこのように忘れるばずで
なんとも虚しいことだ