全集ものは
まことに引っ越しの荷物になってやっかいである
高橋和巳全集は大きくて重い。
安部公房は昔版は小さいけれど、新しい版は大きくて、重い。
ベッドで読むと手が異常に疲れる。
小学館の古い版の古典文学全集も大きくて重い。
最近のものは少し小さい。
カフカのもやや大きくて重い。
岩波の漱石、鴎外、大江健三郎、それから漢詩全集などはコンパクトでありがたい。
買っただけで箱から出していない全集ものも何個かある。
場所がないので日が当たる場所に置いてある本もあって、
だんだん黄ばんでいるような気がする。ずっと見ていない。
文庫本が一番ありがたい。
専門医学雑誌などもずいぶんあるけれど段ボールの中に死蔵したままだ。
必要なときには図書館で読んだり、必要ならコピーする。
全集になるくらいたくさん書いた人たちは
現代のようなインターネット・携帯社会を経験していないと思うと
不思議な感じがする。
圧倒的に理系の満足が大きい時代だと思う。