麻生首相は19日、都内で開かれた私立幼稚園PTAの全国大会であいさつ。「幼稚園はお子さんを預かっているが、お子さんの後ろについている親で苦労しているでしょ。」という具合。
どうも、座っている人たちを幼稚園の先生かと思ったらしく、最近の親には困りますねと同情して見せたらしい。しかし実際に座っていたのは、親だったわけで、みんなで凍り付いたわけだ。
最近の代々の首相には困るよと言いたげ。
この場面はなかなかよくできているドラマの一場面のようだ。教育の現状をよく伝えていて、しかも、総理大臣という人の本質的な観察力のなさを示していて、カンニングペーパーを間違えたときのような感覚ではないだろうか。
この人はこんな勘違いをいくつもしているのだろうと想像する。
「集合写真の時、うちの子が端に写っている」と親はいい、先生はメンタルで学校を休職し、首相は親に向かって、「先生方も今時の親には参りますね」とごまをすり、少子化で子どもは余計なプレッシャーを受け、そんな様子をマスコミは流し、みんなではやしたて、何日もたってから私などが記録している。
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【第23回 全日本私立幼稚園PTA連合会全国大会/親で苦労してるでしょ?】
東京・紀尾井町のグランドプリンスホテル赤坂着。同ホテル内の宴会場「クリスタルパレス」で全日本私立幼稚園PTA連合会全国大会に出席し、あいさつ。
「普段からお子さん預かっておられるかと思いますが、そのお子さんの後ろにくっついている親で苦労してるでしょ? 子どもより、親で苦労してるんだとわたしはそう思っているんだけれども」
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麻生首相は19日、都内で開かれた私立幼稚園PTAの全国大会であいさつし、「幼稚園はお子さんを預かっているが、そのお子さんの後ろについている親で苦労しているでしょ。子供でなく親で苦労していると私は思っている」と述べた。
保護者らが集まった同大会を幼稚園の先生らの会合と勘違いし、日ごろの「保護者対応」の苦労をねぎらおうとしたものと見られるが、“的はずれ”のあいさつとなったようだ。