新国立美術館にてピカソ展-7 ゴヤの図録発見

3階の奥には美術関係の図書館がある。座席は少ないのだが、蔵書はとてもいい。
展覧会のカタログが世界中から集められているようで、
ゴヤを探してみたら、ミュンヘンの美術館で開かれたかなり大きな展覧会の図録があった。
最近のものなので印刷は鮮明で格段に分かりやすい。
発色がかなりいいと思う。
いままで調べた範囲での出版物としてはこれほど充実したものはなかった。

しかしこの図録にしても、ゴヤの晩年のあのわけの分からないような不気味な絵の収録は一部分だけで、
展覧会としてはあまり重視していない様子だった。
おまけにドイツ語で書いてあるので、所々の単語を拾う程度になってしまう。

この図録を翻訳できたら、
そして堀田善衛の本と結合できたら意味があるだろうなと思う。
私はやらないが。誰か。

美術図書館の向かいはポール・ボキューズ。
クレーム・ブリュレを今の形にしたのはポール・ボキューズで、
映画「アメリ」で有名になったとのこと。
今日はレストランはすいていて、私も食べる気がしない。
すいているというよりも、さびれた感じを受ける。

一階と地階の食事コーナーは通路と仕切りがなくて、
それが新しい感じだったと思うのだが、
今日見たところでは、高齢者が多く陣取っていて、
なんだか歩く人の方を見ている感じもあって、
楽しいと言うよりも、厳しい感じを受けた。
オープンな感じを演出しているのだと思うが、
明るい感じではないのだった。