良寛
災難にあう時節にはあうがよく候。
死ぬる時節には死ぬるがよく候。
これはこれ災難をのがるる妙法にて候
『山田杜皋充書簡』
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お前はお前でちょうどよい
顔も体も名前も姓も、
お前はそれは丁度よい。
貧も食も親も子も
息子の嫁もその孫も、
それはお前に丁度よい。
幸も不幸も喜びも、
悲しみさえも丁度よい。
歩いたお前の人生は悪くもなければ良くもない。
お前にとって丁度よい。
地獄へいこうと極楽へいこうと
いったところが丁度よい。
うぬぼれる要もなく卑下する要もなく
上もなければ下もない。
死ぬ日月さえも丁度よい。
お前はそれは 丁度よい
『丁度よい』
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日本人の現世的なところ