未熟な自己愛は友達をなくし配偶者をなくし寂しい晩年になる
勘違い型自己愛もある
才能型自己愛は、他人にはない才能や財産や幸運があって、
それにふさわしい自分を演出しているし、その点では自己愛的なくらいでちょうどいい
またそのとり巻きにはスターを自己愛の延長物として認識する人たちがいて、
スターの成功は自分の成功である
そんな風にして自己愛共同体ができあがる
問題はその外側の自己愛者である
才能がないのに自己愛的で、才能のある自己愛者と同じような行動をとりたがる
周囲のものにすれば驚いてしまうし
いったい何が起こったのかと言うことになる
才能のある自己愛者は約束を破ってもかまわない
それも忙しい人には仕方のないことであり
破られた方も、こんなにも忙しい人と約束ができてうれしいくらいに思っているものだ
しかし才能のない自己愛者が同じ事をすれば
意味が分からないということになる
まねをしてみたかったということであるし、
問いただせば、「私の知り合いはみんなやっている」と言うだろうが、
あんたの知り合いは才能がある、あんたは才能がない、
だからあの人たちは約束を破る権利があるけれど、あんたにはない。
簡単なことではないか。
「みんなやっている」というその「みんな」は、
才能があったり、お金持ちだったり、美人だったり、裏付けのある人たちでしょう。
あなたには客観的には何もない、それなのにどうしてそんなことが許されるのか、どうしても分からない。
分からないのは周囲の人だけで、
本人は「自分もすごいもんだ」とうぬぼれていて、本人にとっては矛盾は何もない。
何もできないじゃないかと言っても、
それはやらないだけで、本気でやれば私はすごいと確信しているようである。
現実把握が悪い、未熟な性格、人に褒められようという元気もない。
もうすでに自分はすごいのである。だから努力もしない。