井筒 俊彦 と 中村 元

東洋思想を勉強すれば、
井筒 俊彦 と 中村 元 を読むだろう。

性格がぜんぜん違うところがわたしにはおもしろい。
気質(temperament)の違いというべきか。
あるいは宗教的原体験の違いによるのか。

井筒 俊彦に接したことはないが
著作を読むとあきらかに何かの霊感が作用していると感じる。
中村元は直接接したこともあるが霊感の人ではないと思う。

昔の知識人は、宗教に対してコミットした感じがある。
没入してとりこになっている。

現代では、たとえば浅田彰や柄谷 行人は宗教を相対化はするがコミットはしない。
むしろ、冥王まさ子が「占星術に深い関心を抱き、晩年は神秘主義に傾倒」とある記事が興味深い。

豊かな時代というべきか、
空疎な時代というべきか。