雑誌「児童心理」では「前向きな心を育てる」特集。
読んでみたいですよね。
とりあえずみんな前向きになりたいし
子どもには前向きでいて欲しい
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すぐ傷つく、くじけやすい、自分はダメだと思う……そんな子にどうかかわればよいでしょうか
楽観性と心の健康
「プチうつ」が広がる現代社会
前向きな心を育むコミュニケーション
自己肯定感を育てる
困難から回復する力 レジリエンスを育てる
「日本的前向きの構造と弊害」
自分軸を引き出すコーチング
学校・家庭でできるメディアリテラシー教育
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見出しにはやはり力を入れていますね。
「プチうつ」なんて使っていいのかどうか編集部では議論になったはず
しかし啓蒙の手段としていいだろうとのことで落ち着いたのだろう
学者は嫌悪する
ジャーナリストは容認する
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スポーツど根性的な前向きもあります
ポリアンナ的な前向きもあります
ラテン系のゆるい前向きもあります
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前向きな心
というようなものは、周囲との比較の感覚が大きいもので、
みんなに前向き教育してみんなが前向きになったらあまり意味はないわけです
前向きラテン系の人たちがそんなに幸せかというとそんなでもないようです
でも彼らが日本に来ると日本人がなんだか暗いので心配になるらしい
質問は「どうして日本の女性は妊娠したら街を歩かないのですか」というもので
そういえばそうかもなと思う
一応用心しているんでしょう
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前向きな心になるためにはラテン系の人をパートナーにするのがいいかもしれない
あの人たちはレディファーストだし
日本女性に関心を持つくらいだから超ポジティブ
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ラテン系でなくても沖縄系とか鹿児島系でもいいかもしれない
前向きな人と暮らす、これが一つの手です
そして子どもができれば半分は前向きな子です
でもそれは 解決じゃない
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言われなくても子どもだって
傷つきたくない、くじけたくない、自分はいいと思いたい
楽観的でいたい、前向きでいたい
自己肯定感がほしい 困難から回復する力が欲しい レジリエンスがほしい
それはそうなんですよ いつでも
だって親だってそうではなかったので そのことにも理由はあるわけで
親と同じくらいでいいのじゃないかと思いますが
昔、ネアカとかネクラとかよく言いました
いまでは全く聞きません
ポジティブとかネガティブとかもそんなものでしょう
人間の一定部分はポジティブで一定部分はネガティブで
それで普通です
日本は日本なりに安定したブレンドをしている
心配になるのは
日本資本主義的明るさになってしまいそうな点だ
前向きというかけ声で
几帳面さを発達させたらそれは前向きではないのだと思う
前向きという言葉は次のどちらに近いか
・失敗したから今日中に次の問題に挑む
・失敗したから明日は休みにして明後日くらいに次の問題をやってみる
明日は休みにする度胸が日本人にはない
人生のゴールはそんなに違わないけれどね
少しの違いを大きく見てしまう近視眼があると思う
人口密度が高いのか
日本語の特徴なのか
ハワイの日系社会は少し違うと思う
ブラジルの日系社会はどうだろう
だから遺伝子のせいばかりではないようだ
前向きと負けん気は違うことも考える
失敗の本質を忘れることと前向きの違いも考える
前向きな人は成功するかもしれない
でもゴルフと接待で忙しくなって
人生を失うかもしれない
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優雅な前向きになれるならそれは考えてみたい
本質的に言えば
お金持ちで才能があれば
優雅で前向きでいられる
それだけなのだけれど
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才能がないのに前向きでいることは
やはり無理がある
適切にくじけなければ知能の問題があるかもしれない
賢い人である限り
傷ついてくじけているものだ
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体が大きいとかそんなことも楽観的になれる理由かもしれない
いざととなったらどうにかなるだろうと思う
しかしそう思う限りは
なかなか本気にならないはずで
困ったもの